教  授 菊池 久和  [専門分野:情報通信工学,デジタル信号処理,画像工学] 
  准教授 村松  正吾  [専門分野:デジタル信号処理,VLSIアーキテクチャ,映像情報処理] 
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 デジタルシネマのような超高精細映像は膨大な情報量を保有するため伝送,蓄積,表示には特別の技術が必要です.テレビとパソコンでは表示形式が異なることをご存知ですか.映画やスポーツのダイジェスト版をいつでもどこでも手軽にできたらと思いませんか.
(写真上:デジカメが撮影する原画はモザイク画です)
(写真下:デモザイク処理を行うことで鮮明な画像が得られます)

主な研究テーマ
・次世代映像圧縮符号化
・映像形式変換(テレビとパソコンの融合など)
・映像検索・映像要約
・色彩信号処理(デジカメ,ディスプレイ,プリンタなど)
・画像処理VLSIアーキテクチャ
・アクティブ騒音制御    など




  教  授 佐々木重信  [専門分野:情報通信工学]
  准教授 金 ミンソク  [専門分野:無線信号処理]

 無線通信は携帯電話などで私たちの生活に身近なものとなりました。例えばスマートフォンには、携帯電話だけでなく、Wi-Fi(ワイファイ)と呼ばれる無線LANを初めとした様々な無線通信機能が搭載されています。このような用途において高速化、大容量化を目指すのが無線通信の一つのトレンドですが、一方で、スマートグリッド、インフラの監視・モニタリングなどへの応用をターゲットにしたM2M(Machine-to-machine)通信の拡大が期待されています。ここでは先ほどのトレンドとは異なり、シンプル、エコ、長寿命、携帯の10倍以上が予想される数多くの端末をどのように共存させるかといった新たな課題が出てきています。本研究室ではこのような新たな課題を解決するためのワイドバンド(広帯域)無線通信システムの研究に取り組んでいます.

 現在の携帯電話の主流はCDMAと呼ばれる方式ですが、現行の直接拡散方式を凌駕する並列組合せ拡散方式は本研究室のオリジナルとして知られています。また、多種多様の現行無線通信方式と共存でき,なおかつ手軽で高速な無線通信方式としてUWB(ウルトラワイドバンド)が注目されています。本研究室ではUWBの信号設計や復調技術の基礎研究を行うと共に、ITU-RにおけるUWBの国際標準化において日本代表の一員としてUWB利用の国際的ガイドラインの作成に貢献しました。現在は、ホワイトスペース(ある無線システムに割り当てられているにも関わらず、ある場所、時間で使用されていない無線周波数)の有効利用を目指したコグニティブ無線技術の研究開発に取り組んでいます。あわせてIEEE802委員会(無線LANなどの国際標準を作成している標準化団体)において、ホワイトスペース利用型無線通信システムの国際標準化に数多く貢献しています。

主な研究テーマ
・ホワイトスペース利用のためのコグニティブ無線技術
・ウルトラワイドバンド(UWB)無線技術
・無線通信方式
・スペクトル拡散通信方式  など